3月2日は令和4年度(…年度です‼)の山口教区第5ブロック実践運動研修でした。
本願寺山口別院大会議室とZoomを併用したハイブリッド、対面&オンラインでの開催。
御講師は、龍谷大学名誉教授の新田光子師
講義内容は、2019年に本派に設置された「戦時被災等調査委員会」による、アジア・太平洋戦争を主とする戦争が寺院にいかに影響を及ぼしたか。
浄土真宗本願寺派の全寺院を対象として2020年4月~6月に実施されたアンケートに基づく、調査の報告。
そして、これから。
アンケート調査は、いわゆる先の大戦に限らず、戊辰・西南・日清・日露から、一次大戦・満州事変、日中戦争、そしてアジア・太平洋戦争(二次大戦)。
一面的でなく、近代史を追うかたちでお話しくださいました。
梵鐘の供出
戦時協力
空襲・原爆
山口県内の寺院のアンケート結果調査。
なかなかに胸が詰まる思いできかせて頂きました。
また、感情論で語るのではなく、データから出されたファクトのお話しが聞ける大変貴重で興味深い話でもありました。
実は…
善照寺には「第18泰山丸」という戦後の引き上げ船が、この北浦沖に難破し、望郷の念のなか祖国を目前に絶命していった犠牲者の慰霊碑があります。
先代の住職が平成6年、戦後50年の節目に遭難者50回忌法要に「生と死・第18泰山丸遭難の記録」という冊子で纏めているのですが、それを新田先生にお渡しさせていただきました。
新田先生も実は生前の父と交流があったようで、当時のお話しをお聞かせくださいました。
有難いことです。
この「生と死・第18泰山丸遭難の記録」も、先生の今後の調査・研究の一助となれば、父も喜んでくれるかな…
そんなことを思わずにはいられない…この度の研修会でした。
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