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  • 執筆者の写真高昌 百済

猫の満中陰

飼い猫の満中陰法要(四十九日)の法要が終わり。

ようやく…少し冷静になってきました。


約10年前、善照寺に勝手に本堂に入ってくるようになり、当時姉がまだ善照寺いてうっかり餌付けしてしまったことから、見事に野良から昇格して「寺猫」に。

「ぶさこ」今年の3月初旬、雨上がりの美しい夕焼けの日に亡くなりました…

あっけない最後でした。


あえて殺人鬼のような目つきの写真ですが…

愛想よく来寺された方にすり寄り、たくさん皆さんに可愛がってもらいました。


飲み水を容器に用意しても

「風呂場のタイルに残った水」

「花瓶の水」「手水鉢の水」

しか飲まなかった…


冬場ストーブの前では無防備に仰向けに寝る…


ホント変な猫でした。


可愛らしい猫でした。

大好きな猫でした。

在りし日の写真を見て…悲しい

そして悲しさと喪失感でやりきれません。


ただ

僕は仏教に出会っていて、学ばせていただいていて本当に良かったなって思いました。


設我得仏

十方衆生

至心信楽

欲生我国 

乃至十念 

若不生者 

不取正覚 

唯除五逆 

誹謗正法


『仏説無量寿経』


動物が死後ただちに極楽浄土へ行けるかどうか、

仏ではない私たち人間にはわかりませんが、

生きとし生けるものを照らし、

仏にしたいと願われている阿弥陀様ですから、

人間とは別な手立てをご用意されていることでしょう。


『世の中安穏なれ』 90頁


これらの言葉を聞いてなかったら、僕は心が壊れてしまっていたかもしれないです。


またぶさこに会える『倶会一処』

頑張って、生きていこう!


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